お母さんはお怒り

いつもは父と入る風呂に、父腰痛のため母と入った娘であるが、その後の展開がいけなかった。一緒に布団に入ったところまではいつもどおりだったのであるが、寝ないのである。ごそごそごそごそ動き回り、決して寝ない。母も歌を歌ったり腕枕してみたりラッコ寝体勢を取ってみたり狸寝入りしてみたり、ありとあらゆる方策を取ってみたのだが、頑として寝ない。真っ暗にした部屋の中、別に泣いたり喚いたりするわけではないのだが、進展がないまま一時間経過。「ネンネしようね〜」とだっこする私を「ネンネ、ネンネ」と言いながらポンポンと軽くたたくまではまだ可愛かったのであるが、狸寝入りしてみた母の顔にごそごそ動き回るついでに蹴りを入れてくれたときにはもう我慢ならん。
「も〜一人で起きてなさいっっっっ!!!」
ということで誰もいない居間に一人で置き去りにしてみたのだが、最初はちょっと泣き声がしたものの、すぐ止んでしーずかになっている。食堂で仕事をしていた夫に頼んで様子を見てもらったら、「……一人で本(芝庭づくり―あなたの庭が生まれかわる! (プチブティックシリーズ (353)))読んでる」なんじゃそりゃ! 全然お仕置きにならないではないか。明るくしたのが失敗だったと見て、電気を消してもらうことにした。泣いたら夫に迎えにいってもらうという約束で私は布団で待機していたら、案の定、泣く泣く泣く泣く。今度は泣き止まなくなっている気配がする。結局迎えに行って、今度はあっという間に寝ました。午後10時半。勘弁してよ〜。