帰省

さて、今日から正月3日まではまるあ実家に転がり込んで年越しである。最初はこの寒い時期にただでさえ寒い私の実家に帰るのは正直気が進まなかったのであるが、なにしろイギリスでのつわりはなかなかつらく、これで帰ってからまとわりつく娘とともに家を立ち上げ年越しの用意をするのかと思うと気が遠くなることもあったので、結局逃避することにしたのであった。
用意してくれていたチャイルドシートがどうもぐらぐらするので着けなおし、実家までのドライブ開始。父は還暦を過ぎてから運転免許を取った剛の者であるが、とりあえずまだ達者に運転するので、お任せして我々は後部座席でぼんやり。
中国縦貫自動車道を西に向かうと、途中、今年の台風の凄まじさがあちこちに爪痕となって残っているのを見ることになった。山の樹木が、まさに「マッチ棒のように」倒れているのである。テレビなどで聞いたら陳腐な表現だと思っただろうが、実際にこの目で見ると、無数の木がマッチ棒扱いされてしまう自然の猛威をまざまざと感じる言葉であった。