いや

朝ご飯を食べ終わり、保育園に行く用意をしたら娘が言うのである「いかない」。ええっ、そんなはっきりいやなんですか。「おかいものにいく」なんじゃそりゃ。とにかく保育園に行きたくないらしい。ごねるごねる。娘はこれまで保育園大好きで、慣れない土曜保育に1回預けた時とか、イギリスから帰ってきて保育園復帰した当初とかしか、朝別れる時も泣いたことなんてなかったんである。困ったなあ……ついに来たか、この時が……。
保育園に預けていると、個人差もあると思うけど保育園に行きたくないとか親と別れたくない時期っていうのがあるものらしい。うちのもいつか来るんじゃないかと思っていたけど、こういう年度の変わり目で来ましたかー。たぶんいやがる度合いとしては軽症なんだと思うけど、今まで全然なしで来たからこたえるなあ。
とりあえずうちにいてもしょうがないので「保育園には行かなくてもいいけど、まあお出かけしましょう」ということにして出かける体勢を整える。ここのところ、うちからの送り迎えはバギーに乗せているのでうちを出てバギーに乗せてしまえばどこに連れて行くのも思いのままなんである。
外に出てしまえば気分も変わるのか、バギーに乗った娘は特にごねることもなくご機嫌で保育園まで連れてこられた。玄関にも一緒にすんなり入って靴を脱いだのだが……絶対、頑としてくまぐみさんの部屋には入らないんである。先月までいたりすぐみさんの部屋をのぞき、その隣のうさぎぐみさん(くまぐみとりすぐみの間)の部屋をのぞき、そこに知った顔を見つけて先生にもおいでと言ってもらってとりあえずはうさぎぐみさんに入ってみることにしたらしい。しかしそこでも落ち着いて座ってオハヨウに参加するわけではなく、うろうろうろうろしてどうにも落ち着かない。私も先日一人にした隙にどっか行かれて泣かれてしまったのが気になるのでそばを離れることができず、一緒にうさぎぐみでうろうろしてしまう。うさぎぐみの部屋とくまぐみの部屋は戸で行き来ができるので、そっちからくまぐみの先生も呼んでくれるのだが、全然行く気にはならないらしい。結局、うさぎぐみでいいもん(ちょっとしたおやつ)をもらったところまで見届けて母は去りました。
あとで聞いたところによれば、そのあとでくまぐみの先生が別のいいもんで釣って、やっとくまぐみさんに入ったらしい……。まあ泣かれずにすんだのでよかったですが、こんなじゃ時間がかかってしょうがないよー。早く慣れておくれよー。