檸檬よさらば

三連休最終日の午後、何も予定がなく、娘1はパワー余って昼寝は短く起きてしまうし娘2は昼夜勘違いしているのか爆睡しているしなので丸善に出かけてみることにする。京都の丸善と言えば、梶井基次郎である。由緒正しいのである。が、寄る年波に負けて、いや、出版不況に押されてなのか、10月頭に閉店と聞いたので、あるうちに最後に一度行っておいてみるかということで出かけたのでした。
しかし、三連休の京都をなめていたね〜。バスはすぐ来たのだが、祇園四条通に入ってから進まないこと進まないこと。娘1はすっかり退屈するし、もう帰ろうかと思ってしまいました。
で、やっとバスを降りてついた丸善は既に撤収準備中で、夫が見ようと思っていた洋書のコーナーは完全になくなっているし、理工書もフロアの片隅にちょびっと残してあるだけ。売れないところから撤収してるんだなあ。最上階8階は既に閉鎖、その下の7階と6階は絵画販売となっていたのでのぞいてみましたが、まあ気軽に買えるような値段ではなし。文庫もめぼしいものは見つからず、結局コミック売り場に立ち寄って目についたものを三冊だけ買いましたが、レジで「ありがとうございました、またご利用くださいませ」と言われたのはちょっと物悲しかった……。
久しぶりに歩いたけど、河原町通りってやっぱり寂れてきているし、駸々堂がつぶれたくらいなんだから丸善だってつぶれておかしくないわけであるが、やはりうすら淋しいものであります。娘たちにこの感慨はわかるまい。大きくなったら、「おとーさんやおかーさんが学生の頃にはここには丸善っていう大きな本屋さんがあってね、つぶれる前にはあんたたちも1回連れてきたのよ〜」と話してみたいものであることよ。