ふるさとの言葉
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/15
- メディア: 文庫
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重松清、やっぱりけっこう面白い。でもいったい誰が読んでいるのかな? 30代後半既婚男性が読むと、すごく身につまされ、そして少し救われるのではないかと思うのだが、彼らはそれこそ働き盛りで小説なんて読んでいる暇はないんじゃないだろうか。週刊誌とかの連載で読むのかな? 文庫を読む暇はなくても週刊誌なら読んでそうだ。
重松清は岡山県出身で、主人公もたいてい瀬戸内近くの出身である。言葉が近い。今回の作品では「チュウさん」が喋る言葉がときどき音声として耳奥にこだましてしまい、面白かった。曰く「親はのう、それがいちばんなんよ」「辛抱せんといけん、親なんじゃけえ」などなど……。津山の父かと思ってしまいました。微妙に言葉遣いは違うけど、なんとなくねえ。
また機会があったら、別の重松清も読むかもしれないけど、著作が多すぎてどれから読んだらいいのやら?