訃報

朝電話が鳴った。私の母からで、母の母、つまり私の祖母が亡くなったそうである。日本時間の明日の午後に告別式だっていうのでいろいろ調べたけど、国際電報ももうギリギリ間に合わない。何もかも親まかせになってしまった。
この前のひよこの会のときに、海外で暮らしていると、誰かが病気だとか亡くなったとかいうときが一番困るというかつらいという話をしているのを聞いたところだった。その時は、話をしているのが主に英国人と結婚してこちらにずっと暮らしていく人たちだったので、まるで他人事のように聞いていたけれど、全然他人事ではありませんでした。祖母はもう90歳前後だったし、最近は調子を崩したり持ち直したりを繰り返していたので、天寿を全うしたと言っていいと思うからあまり深刻な気分で悲しむわけにもいかないのだけど、娘(祖母からいえば曾孫)の顔を見せに行かないままだったのが心残りである。イギリスと日本の距離に比べれば、京都から祖母の家まではずいぶん近かったのに。
そういえば、夫と話していたんだけど、近い人が亡くなると、その時刻に電話が一回だけ鳴るってことないですか? うちの電話はわりと鳴るんだけど、今回は鳴らなかった。イギリスはやっぱり遠かったかな、おばあちゃん。