ロンドンロンドンたのしいロンドン

さて、イギリスに来たならロンドンも観光しなきゃーということで、今日はロンドン行き。ところが、我が家はイギリスに来て3ヶ月が経とうというのに、ヒースローからオクスフォードに直行して以来いちばんの遠出はブレナム宮殿という狭く深くの観光を行っていたので、なんと初ロンドン行きなのでございます。どっちがガイドかわからない不安な一行はともかくロンドン行きのバスに朝9時半、乗り込んだのでありました。
オクスフォードからロンドンに行くバスは2種類あるのだが、どちらの会社も似たり寄ったり。どっちでもいいんだけど、結局いつも乗っているStagecoachOxfordTubeに乗りました。いちばん最初に乗り込んだので、二階建てバスの二階のいちばん前に座って娘もたいへんご機嫌。ご機嫌で飛ばしすぎたか、高速に乗ったあたりですっかり熟睡体勢に入ってしまいました。うーん、今日の予定としてはまだ寝ないでほしかったなー。でも寝るものは仕方がないので寝かせておく。途中、バスの運転手からロンドン到着は11時半の予定というアナウンスが入り、バッキンガム宮殿の衛兵交替を見る予定だったので少々焦るが、バスに乗ってから焦ってもしょうがないので各自英気を養う。
アナウンスどおりバスは11時半にロンドンの中心部についた。バスを降りてからちょっと迷ったりしていたので、バッキンガム宮殿正面にたどり着いたときは衛兵交替まっただ中。交替の儀式が行われている前庭(でいいのか?)を取り囲む塀の周りは延々黒山の人だかり、到底ベストポジションで見ることはできませぬ。ときどきぽろぽろと場所があくので、そこを狙ってなんとか「衛兵交替を見た」と言える程度には見ました。いやー、悠長だわ。こんなことしてる間になんかあったら、衛兵としての用を為すのか? まあもちろん実働じゃないんだろうけど。
さて、衛兵交替は延々何十分も続くのでとても全部にはつきあっていられないし、夫が手回しよくネットで手に入れてくれたバッキンガム宮殿内部に入れるチケットは時間制限つきで12時15分からの入場となっているのである。衛兵交替に満足したらトイレ休憩を挟んでいよいよ宮殿内部である。1週間前にバットマンが出没したせいで何か面倒になっていたらいやだなーと思ったのだが、特に変わったことはなく、空港のセキュリティと同レベルだという検査を抜けると、オーディオガイドの貸し出し(無料)とガイドブックの販売所。どちらも当然のように日本語版があり、大日本帝国の威光をかってありがたく日本語での観光を享受することにする。
バッキンガム宮殿は、当然ながら「宮殿」であった。どこもかしこもキラキラで、博物館だったらガラスケースに入っているような調度品があちらこちらに無造作に置いてある。同じく「宮殿」であるブレナム宮殿を先日見たが、やはりあれは田舎の貴族の宮殿だ。これは本物だ。スケジュールによっては、今回の一連の観光の中にブレナム宮殿を組み込もうかとも思っていたが、ここを見た後では行く必要なし! バッキンガムもキラキラ具合が若干成金チックな気もする(大陸の宮殿に比べると特に)が、まあ大英帝国の贅を尽くしたって感じでたいへん満足いたしました。
さて、宮殿を見るのに結局2時間近くかかってしまったので、出たらとにかく昼食である。サンドイッチを持ってきているので座れるところを探してとにかくベンチを確保し、やっと遅い昼食。
昼食後はどうしようか少し協議したのだが、バスか地下鉄かの交通機関を経由する必要があるロンドン塔はもう諦め、歩いていけるビッグベン方面のみにしようということになった。みんなでてくてく歩いていく道中、娘は交替で抱っこされていたのだが、ちゃーちゃんにおんぶされたところで眠気に抵抗できなくなり撃沈。ぐったりした娘を抱えて歩いていると、突然建物の陰から時計の文字盤がにゅっと見えた。「あれだあれだ!」
いきなり元気よくなってビッグベンまで歩きましたが、さらに橋を渡って対岸から見るとよく見えるはずが、橋の歩道は工事中だったので諦め、時計塔の真下でしげしげと時計を見上げました。風の強い日だったので雲がすごい勢いで流されていき、時計塔のほうがユラーッと傾いてくるようで大変気持ち悪く怖かったです。
そして、行ってみるまでこんなに隣だと思ってなかったのですが、ビッグベンの本当にすぐそばがウェストミンスター大聖堂なのでした。ということで、世界遺産ここまで来たら行かねば損々状態で行きましたよウェストミンスター大聖堂。さすがは世界遺産(?)、教会なのに入場料がいるのである。そして、中はあまりに広くていったいどこを歩いているのかわからなくなるほどであった。うーん恐るべし。