泳ぐ

ずーっと懸案事項だったこと、それは泳ぐことである。泳ぐのははっきり言って下手なのだがなんといっても水の中にいる感覚が好きなのだ。子供の頃は実家の近所のプールに夏の午後は入り浸っていたが、大人になってからはとんとご無沙汰。しかし、この運動不足と体力低下の危機感と迫り来る体重増加の恐怖に押され、ついに行ってきましたよ「マタニティスイミング」に。
今の住まいから歩いて行ける範囲にあるプールで「妊婦コース」をやっているというのは前回の妊娠のときに聞いていたのだが、その時はお勤めもあったし泳ぐような心の余裕がいまいちなかった。今回は半分失業中だし、とりあえず無料体験というのを申し込んでみたらいつでもいいですよ〜ということだったので本日でかけてみることにする。といってもなにしろ既に6ヶ月なのでお腹も出ていることだし、妊婦用の水着を買ってきたりカルテ用に必要だという顔写真を用意したりといろいろ前準備をして、やっと本日を迎えたのでした。
まずは水着の上に体操着という格好に着替えて体操するフロアに集まり、書類に記入してから血圧と体重測定。それからおもむろに簡単なエアロビクスみたいな体操が始まったのだが、こういう運動をほとんどやったことのない私には……ついていけん。なにしろ腕を延ばして前に突き出すという動作1つとっても、ここ何年かそういう動作を意識してやったことがなかったのでおばあちゃんのフラダンスのような状態である。うーん体力年齢60歳くらいだなあこれは。15分ほどその体操を続けてすっかり身体が温まったところで横になり、ストレッチと呼吸法などをゆっくりやって30分ほど経過。それからいよいよプールへ移動である。プールでは最初に歩いて一往復したあと、指定の泳法で400メートル分くらいをみんなで泳いだ。バタフライまでさせられたが、そんなの本当に20年ぶりである。ほとんど溺れてましたって私。そのあとはしばらく自由に泳ぐ時間があって、最後に「水中座禅」というトレーニング。これは本当に水中で座禅をするものなのだが、一緒にやってみたら耳は痛いは苦しいわ全然続きませんでした。息を止める訓練で、やっているうちに慣れるそうだが……。最後はストレッチしておしまい。全部で1時間半ほどでした。
ストレッチの間は日常生活どおりお腹が邪魔っけだったんだけど、不思議なことにプールの中ではお腹を全然感じなくって、泳いでいる途中からは自分が妊婦なのも忘れてがっさがっさ泳いでおりました。浮力ってすごいわー。しかし、その反動のようにプールから上がった瞬間から腕がめちゃめちゃだるく、いったい私はどこで泳いでんだ?って感じ。毎日結構歩く生活をしているから下半身はそれなりに鍛えられていると思うんだけど、最近は娘も極力抱っこしないようにしてるし、上半身はなまってるよなあ。
今回は無料体験なので、コースのあとに先生と面接して「どうでしたか?」と聞かれるのである。うーん、正直言って泳ぐのはとっても気持ちよかったんだけど、これを週3回通う体力があるかどうかが一番心配です。個人的な好みだけで言えば、「マタニティビクス」とかじゃなくってガシガシ泳がせてくれるプログラムはたいへん気に入ったのですが……。その泳ぐ体力をつけにいく前に基礎体力をつけなければ……って感じ。どっちみち月ごとの申込になるみたいなので、やる気になったら4月から泳ぎにいきます。明日の筋肉痛の出方も見なくちゃだし。とほほ……。