今日も移動

さて、のんびりできればいいのであるが、のんびりしてこっちで産まれちゃっても洒落になんないので一泊で自宅へ帰るんである。朝はのんびりだらだら過ごして、11時ごろに車で駅まで送ってもらう。平日昼間だから空いているだろうとの目算が若干はずれ、ルート変更したりしているうちに道に迷っている雰囲気があったりしたんだが、そんななか心地よい振動に眠りに誘われていく娘……。いやああ、昨日と違って波乱含みのスタートだわ。ちょっと思っていたよりは時間がかかって駅に到着したので、寝っこけている娘を起こして慌ただしくいーちゃんちゃーちゃんとはお別れ。東京駅へ向かう在来線に乗る。
しかし、これが運悪くちょうど座席が一杯一杯。しかも、しゃんと起きたかに見えてやっぱり寝ぼけていた娘が乗ったとたん「すーわーる!」と叫ぶ。勘弁してくれー、落ち着いてくれー、と扉付近にしゃがんで娘を抱っこして落ち着かせていたら、近くで座っていたカップル(日本人ではないように見受けられた)が席を譲ってくれたのでありがたく座らせていただく。どうもありがとー。しかし、カップルが譲ってくれたので2人分席は空いたのだが、そこに突進してきた妙齢の女性がいて先に座られたので、座れたのは私(とその膝に座った娘)のみ。夫は私の前に立っていたのだが、その突進女性は臨月妊婦が2歳半娘をだっこしているその横で、なんとフルコースの化粧を始めたのであった。
私はこれまでほとんど電車に乗る生活をしたことがないので、噂に聞く電車内化粧というのを見る機会もそんなにないのだが、この女性のは本当にすごかった。たぶん完全にスッピンだったんだろうと思うんだけど、基礎化粧品から始まる全行程(と思われる、知らないけど)を丹念にこなしていくのである。私は隣席なので真横を向かないと様子が分からないのでさすがにまじまじと見ることはできなかったのだが、その代わりといっちゃなんだが、娘は最初から最後まで食い入るように観察していました。珍しいもん見たねー。おかげで東京駅まで退屈しないで過ごせたようです。
東京駅で新幹線に乗り換えてからは、だいたい行きと同じペース。娘はとてもお腹が空いていたらしく、乗り込むやいなやすごい勢いでお昼を食べ、新横浜を出る頃には食事がすんでしまって絶好調になって歌が出始めたのでヒヤヒヤしたものの、なんとか耳を触らせる攻撃で再び沈没。京都まで寝て帰る。駅からはタクシーでうちに帰り着きました。
一日ぶりの京都は……暑い! クーラーつけて暮らしています。は〜、出産前の一大イベントが無事終わったので、なんか本当に産まれそう。いやいや、もう少し成長してからね。