開眼

ふと気がつくとすらすらと前へ這っている娘2がいて驚いた。なにしろ木製のおままごとセット(当然娘1のお気に入り♪)がめちゃめちゃ魅力的らしく、部屋を横切る勢いで突進していたのであった。娘1はお気に入りのおままごとセットで勝手に遊び始める娘2を意外に鷹揚に認めてくれて一緒に遊んでくれようとするのだが、娘2の傍若無人な遊びようにはちょっと辟易な感じ。なにしろ舐めるし齧るし打ち合わせるので、もっと高級な遊び方がしたい娘1とはそりゃまだ相容れないのであった。
それにしても開眼したね、娘2。と思ったら次の瞬間には下に置いてあった私の本が涎まみれであった。ああ、また来たのね、下に迂闊に物を置いておけない季節が……。