プライスコレクション

前売りを買っておいたのに伸ばし伸ばしになっていたプライスコレクション、もう今日行かないと連休中なんてとても行けない!と思い仕事が詰まってるってのに朝イチで出かけました。行って良かった。久々に濃密に二時間ビッチリと耽溺してしまいました。あ〜疲れた。
恥ずかしながら若冲もプライスコレクションも全く予備知識無しで出かけたんだけど、この機会に見ることができて本当に良かった。むかしお花の先生に教わった「自然をそのまま活けるのではなく、手を加えて活けることでいっそう自然になる」というのを思い出しました。日本人って素晴らしい。
一番好きなのは正統派過ぎるけど紫陽花双鶏図。これは絵葉書や図録で見ても全然鮮やかさが違うので、本物を見られて良かったとしみじみ。旭日雄鶏図もいい。酉年のくせに鳥が嫌いな私がこんなにいいと思うんだから、絵の力ってすごい。あと、墨絵では花鳥人物図屏風が鳥肌ものでした。こんなんうちに欲しいなあ……。若冲以外では、円山応挙懸崖飛泉図屏風が好きだったなあ。最後に特別展示で酒井抱一十二か月花鳥図が自然光のなか、床をイメージしたと思われる展示でずらーりと掛けてあったのですが、これがもーヨダレが出る程よかったです。いいなあいいなあと脳内ヨダレ状態でミュージアムショップに寄ったら、レプリカを売ってるではありませんか! 値札を見たら、115,000円……。昨日見積を出したところだったので金銭感覚が少し縒れており「買えるじゃん」と一瞬思ってしまいましたが危うく踏みとどまりました。プライスコレクション、内容も勿論良かったけど、どの作品も保存状態が素晴らしく感動しました。愛があるんだなあ。
全部見終わったお昼にはすごい人出になっていて、ノドがいがらっぽくなってしまいました。そうだ、秋の美術館にはマスクが必須だったのであった。久しぶりすぎてそういう基本も忘れていたぞ。ルーブル美術館展のほうは行けなかったけど(もうこちらは諦めて、この前来ていたババに前売り券をあげてしまった)、芸術の秋を堪能できました〜。