瀕死

朝食の片付けをしていたら、娘2が悲愴な顔をしてやってきた。
「あんな、もうちょっとあそびたかったんやけどな、ごにょごにょ……」
なんか尻つぼみにごにょごにょ言っているが、この週末にもらったおもちゃの携帯をあんまりにも調子に乗ってピロピロいわせすぎてあっという間に電池が切れたらしい。
「ぴかぴかはすんねん、ほらな」
とやって見せてくれるのだが、確かに音は鳴らなくなったものの光るのはまだ光っている。でもそのスピードたるや、ヨッコラショっという声が聞こえてきそうなくらいの超スローモーション。しかもそんなにスローモーなのに娘2は容赦なく次々にボタンを押すので、見ている間にもどんどんゆっくりになっていく。
きっとこんなことになるだろうと思ったので抜かりなくそれぞれに名前を書いておいたため、娘1のほうのはまだ音が鳴るのだが当然絶対娘2には貸してくれない。
両方鳴らなくなってしばらくしたら電池を入れ替えてやろうと思っているのだが、しぶちんの娘1がほとんど鳴らさなくなったのでまだまだ長持ちしそう。こちらとしては静かでいいです……。