Music&Fun申込

自治体のやっている親子音楽教室リトミックみたいなのか?)が9月末から始まるらしいので、その申込に出かける。前々からパンフレットを見つけて申し込もうと思っていたのだが、何しろお金を添えて申し込まなければいけない。郵便でも、メールでも、電話でもいいのだが、カード番号を知らせるか小切手を同封するかしなければいけないのである。小心な日本人の私はカードを気軽に使う習慣もないし、こちらで銀行口座は開かないことにしたので小切手も切れない。現金で支払うには申込窓口までいかねばならない。この窓口が役場ではなく1公民館にあり、それがまた遠いのでこれまで二の足を踏んでいたのである。しかし、いつまでもずるずるのばしてもしょうがないし、できれば夫留守の間にすませてしまいたい。娘が午前中に寝た日の昼食後が長いお出かけには最適なのでその機を窺っていたのだが、本日めでたく10時半におやすみ遊ばしたので、それっとばかりに準備をして、昼食後1時前に出発。
目指すWest Oxford Community Centreは市の中心部から西に向かったところにあり、これまで行ったことのない方面である。持っているバス周遊券の範囲には充分入っているのだが、乗り換えが怪しいし、地図で見る限りでは歩けなくもなさそうなので、いつも通りのバスでCityCentreまで出てからテクテク歩くことにする。1時間半以上たっぷり寝た娘は機嫌が良く、バスもほとんど待たずに乗れて順調なスタート。1時10分くらいにはバスを降りてまっすぐ西に向かって歩き始めた。この前通ったCanalWalkのところを過ぎてすぐに、噂に聞いていた中華食料品店を発見。あとで時間があったら偵察しよう。もう少し行くとOxford駅。おお、順調順調。さらに橋を渡って住宅地を過ぎたら、右手にCommunity Centreが! 簡単じゃーん。時刻は1時半。
開いているCentreの玄関を意気揚々と入ったら……受付が閉まっている。な、なんで? 1時までお昼休みかも、とふんだのでちょうどいい時間だと思ったのに。しばらく呆然とそのあたりのチラシ類を見るが、数分経っても何も変化なし。ど、どうしよう……。1時半から何か会合があるらしく、こぎれいな格好の小母樣方が数人ずつ入ってくるがみんな勝手知ったるふうで目的の部屋へとすーっと消えていく。悶々と立ちすくむ私と、目の前のチラシ類のひらひらがあれもこれもとってみたくてしょうがない娘。嗚呼、こんなことしてたってどうしようもないわ。意を決して、別方向から来たおじさんにきいてみる。「あのー、何でここが閉まってるか、ご存知でしょうか……」(と言ったつもり)「たぶん昼食だと思うけど、僕はここの人じゃないから、あっちにいる人にきいてみたら?」と別の部屋を指すので、そちらに行ってきいてみる。何やら作業中の女性と男性に「あのー」と繰り返すと、男性のほうが「空いている時間は何時から何時まで」(どうしても何時から何時なのか理解できなかった)というので、困ったなーと思っていたら、女性のほうが「何かお困り?」と聞いてくれるので藁にも縋る思いで「これの申し込みに来たんですけど」と言ったら、「それならこっち」と別の入り口を教えてくれた。別じゃん!(あとでみたら、ちゃんと入り口に看板も出てた)
赤くなりながらそちらの入り口に回ると、すぐにオフィスであった。なんかちょっと頼りなさそうなお兄ちゃんと、電話で忙しいお姉ちゃん(我々が立ち去る時もまだ電話中であった)2人きりの小さいオフィスだが、ここに間違いない。「これを申し込みたいんですけど」「あーこれね、はいはい、申込書ももう書いてあるんですね、じゃあ現金で?」「はい」ということで受付はあっという間でしたがおつりを用意するのが一苦労。何やら手提げ金庫を開けるのに時間がかかり、開いたら開いたで無かったのか、5ポンド出てくるのに5分はかかった。手書きのしょぼい受け取り1枚が証拠なのが心配だが、でも申込はできたぞ!

現金

噂には聞いていたがキャッシュレス社会です、イギリス。スーパーでも現金で買物をしている人のほうが珍しい。小切手も、ごく普通に使うみたい。だから今回のこういう申込も現金で支払いにくる人はあんまりいないんじゃなかろうかと思います。私は大きな買物をする時はわざわざその前の平日に(手数料がかからないよう)現金を出しておくほどの現金至上主義者なので到底信じられません。現金至上主義っていうか、本来は金本位制崇拝者というべきか。やはり実体のないものは信用できないのです、生理的に。

Go West!

用事が早く終わって気の大きくなった私は、娘をしばらく公園(Community Centreの背後は当然のように芝の公園)に解き放って遊ばせたあと、さらに西へ向かってみることにした。やっぱりTESCOを偵察しておきたい。ここまで20分弱でついているので、地図からいってそれと同じ程度歩けばめぼしいものがありそうである。ほぼ一本道のドンつきに大きな建造物が見えているので、あそこまでいってもTESCOがなかったら諦めよう、と決める。
もう少し自由でいたい娘をバギーに乗せて、テクテク西へ向かう。しばらくは住宅街だったが、行くうちに見るからに新規造成した地域になって来て、郊外型大型店舗がばんばんと見え始める。ほほう、ここはパソコンばっかり、ここは家電系か、おっトイザらスだ、と次々に大型店舗が現れるが、目指すTESCOは現れない。大型店舗が現れれば現れるほど、人影は減り、道も片道二車線の車ばっかりの道になってきた。そしてついにPark&Rideのプールまで来てしまった。Park&Rideがあるってことは充分町外れってことである。目標にしていた大きな建物も、もうそこまで来ている。いや、きっとあの大きなのの中にTESCOがあるに違いない。きっとそうだもう少しだガンバローと娘に声をかけながら、イギリスに来て最も暑いと思われる日差しの中ひたすら歩く。歩道もなんだか荒れてきて、横から伸びてきた木に浸食されていてまっすぐ歩けないところもあったりして、全然歩く道ではない感じ。当然歩いている人も滅多にいない。インターチェンジ近くということもあって、車の量も多いしスピードも速い。ひやりとしながらバイパスを横断したら、目指す建物についてしまった。
しかし……ここは半分がビジネスパークで、残り半分に入っていたのは、カーペット屋と家具屋と大型DIYショップであった。くうううう、もうだめだ、折り返そう、でも悔しいからここでのし棒買って行こう、ということで、懸案だったのし棒を買う。1ポンド49ペンスなり。店を出てふと見ると娘が寝ちまっている。3時前なのに〜。ここで寝かせたら夕方もういっぺん寝てもらう計画が水の泡だ、ということで声をかけてお茶を飲ませ目を覚まさせ、さー帰りはバスに乗ろうね、と言いながらバス停まで引き返してバスを待つ。
意外と早くバスが来たので、ラッキーと乗り込もうとしたら、いつものバスと違って乗り口にステップがある。しょうがないや、と娘ごとバギーをえいやと持ち上げてステップを越えようとしたら、運転手が何やら言っている。え?え?え?だめだって聞こえるんですけど?? 「乗れないの?」「そう、××だけ」「え??」ということで、だめだということだけはわかったので、むなしくバスを見送る。娘はバスに乗れると思ったのに乗れなかったのが悲しいのかめそめそし始めた。私も泣きたいよー。
バスに乗れないなら歩くしかない、とガシガシ東へ向かって歩き始めてしばらくしてから、畳めば乗れるんじゃんということに気づく。きっとさっきの××は、折り畳めば乗れるって意味だったのだ。が〜ん、当然っちゃ当然だけどいつもの低床バスに慣れきっていたので気がつかなかった。でももう歩き始めちゃったし、時刻表では15分に一本くらいだったから待つより歩いたほうが早いかも(このへん疲れて充分錯乱している)ということで、やはりそのままガシガシ歩くことにする。午後は天気が悪くなるかもって予報だったくせに、こういうときに限ってめちゃめちゃいい天気で、背後からじりじりと照りつけられつつ、来た道をひたすら歩く。その間、2台のバス(そのうち1台はどうやら低床であった)に追い越される。目をつけていた中華食材店も律儀に偵察して、バス停についたら3時半であった。2時間近くさまよったわけである。いや、一本道を行き来しているから、さまよってさえいないな。
そして娘は夕方には寝付かず、夜まで寝ませんでした。疲れた……。
いま落ち着いて地図を見ると、目標にしていた建物のさらに西にWestway Shopping Centerというのがある。絶対ここだな、TESCO。今に見てろよ。

  • Sainsbury's spring rolls
  • coop Pasta and Sauce (cheese and broccoli)

レディミール最終日。先日の春巻の残りを指示通りオーブンで焼いてみました。確かに皮はカリッと仕上がってこちらのほうが美味しかった。コープのパスタも、あまり味は変わんないなあ(当たり前)。
さてこんな手を抜きまくった食卓から無事復帰できるでしょうか!?