おしさなま

で、帰ってきたら娘は速攻で昼寝に入ったので、この隙にお雛様を出すことにする。床の間に雛壇を組んでもらって毛氈をかけ、お内裏様とお雛様、それに三人官女までの二段組を飾りました。あー春だ春だ。
本当は一昨年が初節句だったのだろうと思うのだが、娘は1月生まれなので昨年を初節句ということにしてもらって、そのときにまるあ両親に買ってもらったお雛様である。豪華7段組〜とかは大広間があるうちくらいでないと1つ1つがちゃちなのになってしまうし、どうせなら大人の観賞にも堪えるような良いものがいいなーと思ったので、官女までの、お人形1つ1つが良いと思えるのを買ってもらったのであった。
飾り終えて、満足満足。今年も、どのお人形も良いお顔である。昨日の雨とはうってかわって差し込む陽を受けて、本当に春が来たようである。あー春だ春だ。
で、娘が昼寝から起きてきたら、教えないのにすぐ見つけて「ああ〜」と指差すではないですか。おっ、わかるのかな?と思ったら「かわいいね〜」と近づいていく。「そうだねえ、かわいいねえ」とあわせてやると、「おしさなまやね」。ん??? そうだ、娘は『ひ』の発音ができない上にアナグラムが起こりやすいのであった。「おひなさま」→(文字入れ替え)→「おひさなま」→(Hiの歯擦音化)→「おしさなま」か。めっちゃ器用やなあ。おばあちゃんに特訓されて、だいぶ「おひなさま」と言えるようになってきましたが、それでもまだ「おしなさま」かな。
昨年のことを覚えてるんだろうかと思ったが、そうではなくて、どうやら保育園でもうおひなさまを作ったり(松ぼっくりに紙粘土をつけたもの)、おひなさまの歌を(先生が)うたったりしているからのようです。ぼんぼりを指差して「ぼんぼりやねえ」と言ったのも驚いたし、さらに「あかりをつけましょぼんぼりに〜」と歌ったら手でぼんぼりの形(両手をあわせてお花が咲いたような形に開く)をしたのも驚いた。なんでも教えてもらっているのねえ。
普段遊んでいる部屋の隣に出してあるのですが、とっても気になるらしく、1時間に1回くらいは「おしなさま見に行こか」と言って出かけていき、前に座って嬉しそうにしています。昨年はちょうど自由に移動できるようになってきた頃で、今にも緋毛氈を引っ張りそうで危なっかしかったのだけど、今年はもう物が分かっているのにちょっとびっくり。昨年は「来年もきっとまだ危ないよね」と話していたのに、嬉しい誤算でありました。