ビンボー?

保育園にお迎えに行ったら、日中に風船を使って遊んだらしく、うちでも風船をふくらませたいと言う。うちにはないと言ったら「買ったらいいやん」と返された。そんな簡単に買うとか言ってほしくないので「じゃあお金を持ってきなさい」と言ったら「持ってないもん〜ちょうだい〜」とクネクネするので「風船に使うお金はない」と言ったらしゅんとしてしばらく黙っていた。
そしてしばら〜くしてから、今度は自転車の後ろから「おかーさん、うちってビンボーなん?」とおずおずと聞いてきた。そうね、お金持ちなわけじゃないし教育上ここは思い切って貧乏と答えておこう。「だから風船も買えない?」そうそう。「それでテレビもない?」そうそう。「ふ〜ん」黙ってしまいました。
し、しまった、貧乏まで言わないで「余分なお金はない」くらいにしておくべきだったか。子どもって貧乏とかって怖いもんな。
私が小学生くらいの頃、うちにあった貧乏の本(失礼だが)を読んで「うちはここまで貧乏じゃない、よかった」と思ったことを思い出した。弁当箱に熱湯を入れてアイロンにとか、学校で必要なお金も払えないとか、基本は子どもの日記なので子供心にもとってもわかりやすい貧乏だったからであろう。テレビでやってた「あかんたれ」とかも、どういう話か全然覚えてないのに、貧乏って怖いもんだと思ったことだけ記憶にあるもんなあ。
因に貧乏の本ってこれです。

にあんちゃん―十歳の少女の日記 (1978年) (講談社文庫)

にあんちゃん―十歳の少女の日記 (1978年) (講談社文庫)