三つ子の魂

娘1のピアノは最初のハ長調に加えてト長調が現れ、最近ついにヘ長調が登場した。ヘ長調と言えば「シ♭」である。これが頻繁に出てくるようになって、私の中に刷り込まれているものを再認識した。
それは、「シ♭」を「ベ」と呼ぶことである。*1
私がピアノを個人レッスンで習っていたヤマハの先生がそういうふうに教えたからなのだと思うのだが、ずいぶん長い間これが標準と思っていた(そういうものですよね)。楽譜上でシ♭を見るともちろん「べ」と読むし、なんちゃって音感があるため日常生活においても該当音は私の頭の中では常に「べ」と翻訳されている。
娘1は最近「ひなたぼっこ」というヘ長調の曲を習っているのだが、子どもたちが階名唱でメロディを歌うたび、私は頭の中で反芻しているのである。

ファソラベド、ファソラベド、ソードベラソファ、ファ、ファ

ああ刷り込みって恐ろしい。娘1もいま刷り込まれているものがこれからの音楽生活の土台として一生消えないんだなあ。教育の怖さをしみじみ感じた出来事でした。(そんな大げさなものか?)

*1:「ファ♯」を「フィス」と習ったりはしなかった。半端だなあ。