今日の一首
退屈とつぶやく元気が嬉しいと君には言えぬほどの退屈 まだ点滴(たぶん生理食塩水)が一つだけついているのですが、普通に夜寝て朝起きて三食ご飯を食べて自分でシャワーを使う生活、二日目。どこかが痛いというのもほとんどなくなって、顔がちょっとむくん…
金木犀 香り届かぬ病室に せめても友の便り届ける ……と言っても、本当に届けるのはノートパソコンで、自分でメールチェックするんですけど。便利な世の中で本当に助かります。今年の金木犀は病院通いのうちに終わってしまいそうです。
蒼穹を指して返りぬ言の葉は六つの子智し「クモヒトツナイ」
夢の家競いて語る声こそが星凍る夜に家を温む
陽にさらす襁褓(むつき)の波に残る名はこれは何かと問う君のもの
「娘2はいつになったらめがねなの?」マイノリティは胸を痛める
冬の手が空けた試験の中休み一人ぬくもりパロへ旅立つ
夕餉にて語る娘の一人称「わたし」になりて卓をどよもす
問題です「ぼくんち何人兄弟だ?ぼく6番目で下にも2人」
ランドセル背負えば翼に変わるらし「重くな〜い」と雲を踏みゆく
手をはなす親の心を知らぬ子が前だけをみて進む春なり